恐怖
五月連休が終わり、春日井のお婆ちゃんとお姉ちゃんが帰る日、K太は別れの涙を流した。
「ばあーっ、いくーーー!」(婆ちゃんと一緒に行くー!)
「K-、いくーーー!」(K太も一緒に行くーー!)
「うわーーーーん!あおーーーー!!」
とにかく、婆ちゃんが好き。婆ちゃんjがいる時はママも素通りするくらいだ。
しかし、車が出発してしばらくすると、けろりとして遊び始めた。
乳離れの心配も無く、夜泣きもあまりせずすくすくと育ってきた。もうすぐ2歳を迎えようとしている。
そんなK太だが、夜寝るときは、
「ママ、手ってーー、ほーちいよー。」
と言って、眠る。
kottinは、相変わらず右手の親指をチュッちゅしながら眠る。なかなか指を吸う癖が直らない。それと“もんも”(毛布)。産まれた時から、家にいる時は肌身離さない。もうボロボロだ。
K太がママを独占するとkottinは淋しがるので、パパが添い寝をする。
夜の9時頃子供を寝かせようとすると、疲れているパパは大抵朝まで眠ってしまうのだった。
こんな日もすっかり疲れて眠ってしまった。それは・・・
屋根の先端部分。“鼻隠し”と言われる部分の塗装をした日だった。
ホバーリングしているヘリからぶら下げられてもそれほど恐怖心は沸かないのだが、この作業は恐かった。
やり始めて後悔した。
このもっとも地上から高い部分の塗装を完了するのに丸二日間要したのだった。
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